事業所紹介

佐伯商工会事業所紹介

(有)津田交通

(有)津田交通
地元のことを知るいい機会が、今だ。「マイクロツーリズム」で喜んでもらう。 着地型観光を進化させるきっかけは、今だ。ポジティブで、チャレンジングで将来を考える企業
■どんな会社ですか?

多種多様な交通車両を保有し、積極果敢にビジネスに取り組む。

 廿日市市佐伯地域に本社を構える「津田交通」は、大型・中型・小型バス、福祉タクシー、一般タクシーなど他種多様な車両を保有・運行しています。貸切バス・タクシーでは、主に社員旅行、慰安旅行などで自由な旅の足を提供しています。近年は、旅行業の免許も取得し、保有しているバス・タクシーを活用して、着地型観光事業にも力を入れています。
 国内外を問わず、多くの観光客の需要を取り込みたいと考えており、新しい事業に対して、積極的に取り組んでいます。




■扱っている商品、そしてズバリ、その魅力とは?

地域の方が自分の地域の魅力を知る「マイクロツーリズム」と喜んでもらえる仕掛け

 現在、力を入れているのは「マイクロツーリズム」です。コロナ禍で、観光客が減少している昨今、新時代に合致するビジネスとして、展開を強化しています。 このマイクロツーリズムでは、コロナ感染対策の徹底をしながら、お客様にタクシーを貸し切っていただき、佐伯を起点に近隣の中山間地域の観光名所巡りや果物狩り(なし・ぶどう)などの体験メニューを提供しています。女性のご利用が比較的多く、夫婦でご利用というお客様もいらっしゃいます。20代~80代と幅広い年代のお客様にご利用いただいているのも特徴だと思います。
 この当社が提供している「マイクロツーリズム」では、直接ドライバーが、今まで知らないような詳しい地元情報をお客様にお伝えしながら、旅を楽しんでもらっています、実際に、地元について深く知れるということで、お客様の中でも「こんなところもあるんだ」と地元を再発見できるきっかけとなっているようです。意外と地元のことは知らないものですね。
 今回の新型コロナ禍でいい旅を提供できているのではないかと考えています。地域を深掘りするチャンスが、今です。さらに付加価値を高めるため、地元飲食店に当社限定のオリジナル弁当を開発して貰うなど、地元事業者とコラボレーションの試みも行なっています。実際に、「津田交通オリジナル弁当」を開発しました。今後もコラボレーションの輪を広げていきたいと考えています。この新型コロナ禍で、「マイクロツーリズム」への対応がすぐにできたのは、従来から力を入れてきた着地型観光のノウハウの蓄積があったからだと思います。そして、「まあ、やってみよう!」精神でうまく実現できたのではないかと考えています。今回の「マイクロツーリズム」でまた新たな旅のメニューもできました。さらにコロナ禍後も”安心・安全”なメニューとして、進化させていきたいと考えています。




■将来の展望を教えてください!

withコロナ時代に向けて、着地型観光を進化させていき、新しい風を地域に!

 コロナ禍前から力を入れてきていたインバウンド向けの着地型観光事業を進めていきたいです。広島は欧米からの観光客も多く、長期滞在者も多いですので、そのお客様をターゲットに、魅力的な観光商品を提供できればと思います。切り口にしたいのは、やはり「暮らし」「文化」です。コンテンツとして「田舎の人と触れ合える」機会を提供し、「おもてなしの心」をぜひ体感してもらいたいと思っています。さらに、受け入れる側にとっても、メリットがたくさんあります。多くのお客様と直に接するにあたり、新しい風がこの地域に吹いてくるだろうと考えています。結果的に、どんどんとこの地域が育っていくのではないでしょうか。
 今回のコロナ禍で、地元を周遊・体験できる「マイクロツーリズム」を展開していますが、今後のインバウンドのお客様に向けても、今回のマイクロツーリズムのフォーマットは有効であるとの思いを持っています。Withコロナ時代のインバウンドでは、新しい環境に適応し、進化をし続けなければなりません。新時代に向けて、ポジティブに思考を巡らせているところです。





  • DATA

    事業所名
    (有)津田交通
    業種
    旅行業(旅行業者代理業を除く)
    代表者
    倉田 志津子
    住所
    〒738-0222
    廿日市市津田4771
    TEL
    0829-72-0338
    FAX
    0829-72-0475
    HP
    https://tsutakotu.com/

取材者の視点

時代への柔軟性と適応力が非常に高いポジティブ思考は、事業を必ず進化させるだろう

 観光業はコロナ禍に置いて、大きな影響があることだろう。しかし、それをものともせずに、「新しいことを何かできないか」を即座に考えて、実際に行動に移しているという適応力は特筆すべきことだと思う。大きく時代が変わる際、柔軟性、適応性が大切なのは言うまでもないが、言うは易しで、一朝一夕にはできることではない。津田交通は、今回のコロナ禍で驚くべき柔軟性を発揮してみせた。「今までの蓄積があったからできた」という言葉にもあるように、今まで主体性を持って、積極的にチャレンジしてきたからこその結果だと思う。さらに素晴らしいことに、今回、新型コロナ禍で取り組んでいる「マイクロツーリズム」を通じて、「将来に対していいフォーマットになるかもしれない」という学びもあったとのことである。一貫してポジティブに前を向いていて、物事を捉えてらっしゃることに期待を寄せている。必ず、今まで以上にどんどん進化するだろう。どんな活動が展開されるのか、非常に楽しみだ。

伴走型小規模事業者支援事業


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