佐伯商工会

有限会社西川建設

2014年3月27日佐伯商工会産業人材
西川さん

西川光義さん

DATA

住所: 廿日市市津田372-5
TEL: 0829-72-0411
https://saiki-navi.jp/women/nishikawa

■かかしづくりの始まり

等身大の手作りかかしは、現在、約200体にまで増えた。商工会女性部が中心となり、各地域できめ細かく講習会を重ねながら地域の人を巻き込んできた。
店舗・観光施設の看板かかしやイベントの応援隊として登場するかかしは、まずはその大きさで強烈なインパクトを与える。そして、よく見るとどこかユーモラスで個性ある姿に、自然と笑みがこぼれる。
「なんだか面白いね」と始めて、ここまで広がってきた取り組み。まず好きな人が集まって作り、ある程度の数ができたら、次のステップを考えよう、という方針で取り組んできた。

■作る人の愛情がこもった“かかし”

作り手の7割は女性。針と糸を使った細かい作業がある一方、針金を入れて強度をもたせるなど、力仕事も含まれている。
自身も既に30体のかかしを制作した。かかし一体を2日間かけて作るうちに、自然と愛着がわいてくる。また、かかしの顔は、なぜか作り手の顔に似てくるのだという。
かかし作りでは、テーマや着せる服を考えるのも楽しい。どのかかしにも作り手自身の思いや工夫が詰まっている。
かかし作りは、当初から3年間は続けることが必要と考えてきた。現在、2年目を迎えたところ。地域の中にかかしが増え、作る人が工夫し始めるので、面白いかかしが出来てくるのはこれから、と見込んでいる。

■かかしづくりの最終的な目的にむけて

めざしているのは、「かかしによる癒しとにぎわいのあるまちづくり」。最終的な目的にむけて、今はまだ準備中ととらえている。
かかしをまとめて鑑賞できる「かかしの里」づくりや、かかしを活用したイベントに可能性を感じている。
イベントは、あえて人の少ないところでやるのがよいと考える。のどかな風景のなかでこそ、かかしが活きる。古くなったかかしの手入れも大事だ。かかしの大会やコンテストをすれば、かかしづくりへの熱意も生まれて、盛り上がるのではないか。賞金付きで、かかし一体を地域や学校、チームで作るというのも面白い。小学校と一緒になって何かできないか。
次々と浮かぶアイデアをじっくりと検討しながら、かかしづくりの次の展開を見据える。


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