イーグル興業株式会社吉和サービスエリア上下線
■「ここにしかないもの」でお客をつかむ
イーグル興業は、中国自動車道の完成当初から沿線のサービスエリア運営を手掛けている。吉和SA(上下線)の運営は、8年目を迎える。
平日は萩、津和野、六日市方面のビジネスユースが多い。山陽道を回避し中国道を利用するトラックも駐車する。このほか、秋は観光客、ゴールデンウィーク・夏休みは帰省客、冬はスキー客など、季節によってお客さまの層が変化するのも特徴だ。
売店では、山口の外郎、もみじまんじゅうといった土産物の定番のほか、下りの売店には、わさび漬け各種、あわび茸商品各種と、地元商品の品ぞろえを充実させている。また、スタジオジブリ商品や革製品など、高速道路では珍しい商品を置き、独自性を出している。
サービスエリアでは、一般の店舗以上に、立ち寄ったお客さまを、いかにつかまえるかが重要になるという。店長としての経験から、「ここにしかない」と紹介できる地元商品を売るのが一番良いと確信している。
■徹底した吉和ならではのイメージづくり
どこにでもあるものでは、お客さまは立ち止まらない。スナックコーナーでも、地元の食材を使うことで「ここでしか食べられないもの」を工夫している。吉和わさび丼、吉和うどん、岩魚茶漬丼、わさびソフトなど、地元素材を打ち出したメニューが並ぶ。
お客さまの目をひく飾り付けや手作りPOPで、店づくりにも力を入れる。あわび茸、岩魚、わさびなど、吉和ならではのものを「山奥」や「田舎」といったイメージで表現する。山からとってきた蔓で作った巨大なリースや本物の稲穂など、自然素材も積極的に採り入れる。この冬には、早速手作りした等身大のかかしが、スキーウェアを着てお客さまを出迎えた。
■地域の紹介や情報発信の場として
スナックコーナーでは、地元の方を対象に年1回、小中学生は無料のバイキングを開催している。自動販売機前には、吉和の季節を紹介するコーナーも作っている。
サービスエリアには、地域外、特に遠方からのお客さまも多い。地元から要望があれば、地域の紹介や情報発信にもぜひ協力したいと考えている。地元との結びつきやつながりを深めることで、「ここにしかない」サービスエリアの魅力をさらに高めたいと意気込んでいる。