中本造園
「ずっと勉強だ!」そう語る造園職人は、プロの仕事で信頼と信用を勝ち取る。
庭が好きな人と出会いたい。そして古物の魅力を多くの人に。
■どんな会社ですか?
信用がお客様を連れてくる!地道に信用を築いてきた造園。そして古物商の一面も!
造園、庭のお手入れなどの家周りの事業を行っています。代表の私がほとんど一人で手がけています。信用が繋がり、紹介経由でのお客様が多く、廿日市市はもちろん周辺各地にお客様を擁しています。ありがたいことに、40年以上お付き合いのあるお得意様もいらっしゃいます。また、造園から派生して、「庭や物置にある古物を持って帰ってほしい」とのお客様の声もあり、実際に持ち帰り、古物も取り扱うようになりました。奥が深い古物の世界を十二分に楽しみながら、仕事をしています。
■社長って、どんな人?
日々、勉強!同じものが一つとしてない庭に向き合い続ける。
元々、叔父さんがこの造園業をしていました。私が学生の時にその叔父さんの下でアルバイトとして、手伝うようになり、現在に至ります。常々感じることは、「庭は同じものが一つとしてない」ということです。石の形や木々など、全く現場によって異なります。それぞれの庭と駆け引きしながら、それぞれの現場で臨機応変に対応しています。ですから、職人の方々は皆さん同じかもしれませんが、ずっと勉強の毎日です。「こうすれば、いいんじゃないか?」と考えを日々巡らします。もちろん、知らないこともありますので、人に聞いたり、本を読んだりしてもして、吸収していっています。そのような勉強で、発想力や手順も磨かれてきますし、独自の手入れ技術が身につくと思います。古物ですが、これは趣味に近いですね。とても好きです。売買の駆け引きなども醍醐味の一つかもしれません。ゴルフも好きですね。やはり、ゴルフって、人間性が出ます。
■扱っている商品、そしてずばり、その魅力とは?
造園のお仕事は、お客様と丁寧にコミュニケーションを取り、丁寧な作業を。
やはり、造園です。庭を作ったり、手入れをしたりというのが主です。お客様とコミュニケーションを取りながら、要望を聞き取り、それに愚直に応えていきます。植木などは現物をお客様に見てもらったり、平面図を用いて説明をするなど、お客様にイメージしてもらうことも忘れません。そして、丁寧に現場と「駆け引き」しながら、作業をしていきます。最近は「木を小さく」「草が生えないように」といった要望が多いですね。やはり、庭が好きではないと維持というのは難しいのかもしれません。また家の持ち主の代が変わると「撤去」という選択肢が入ることも多く、非常に残念に思います。しかし、これから庭が好きな人に多く出会って、日々勉強を重ねて、期待に応えていきたいと考えています。
■将来の展望を教えてください!
庭が好きな人に出会いたい!そして、面白い古物を広げていきたい!
「庭が好きな人にどれだけ出会えるか?」。ここではないかと思います。是非、「庭が好きな人」に多く出会いたいですね。ずっと勉強は続けていき、考え続けることを辞めずに、お客様の要望にお応えできるように精進していています。古物に関しても、さらに広げていこうと考えています。時々、古物が好きな方がお店を覗いてくれます。レトロものを探しに来ている方が多いですね。古物の世界はシビアな側面がある一方で、逆にそのシビアさが面白かったりします。個人的に蚤の市などにも行って、年代ごとに収集にいくということもしています。ぜひ、魅力を知ってもらいたいと思います。
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DATA
- 事業所名
- 中本造園
- 業種
- 造園業
- 代表者
- 中本 甲
- 住所
- 〒738-0201
廿日市市永原373-4 - TEL
- 0829-74-2662
- FAX
- 0829-51-3939
取材者の視点
当たり前のように語って頂いたことは実はすごいことだった。職人の凄さはそこにある。
取材中、仕事内容を簡単そうに話されたが、この原稿を書いている現在、実はすごいことをやっているんじゃないかと感じている。庭に対する深い造詣に基づき、プロの仕事をしている職人さんの凄さを改めて、再認識した。やはり、プロの仕事をしているからこそ、お客様から信用を得ることができる。また「他の職人の方々も・・・」と謙遜されていたが、日々勉強し続けることはなかなか出来ることではないし、知らないことを貪欲に学んでいく姿勢は、私ももっと学んでいかなければならないと痛感した。まだまだ進化し続けている。もう一つ、古物は非常に面白い。古物を扱うきっかけも「なるほど」と膝を打った。古物の魅力を語って頂いた時の表情は、仕事の話とはまた少し違う嬉しそうな印象を受けた。好きこそ、物の上手なれ。
伴走型小規模事業者支援事業