佐伯商工会

岡農園

2014年4月17日佐伯商工会産業人材
岡さん

岡真由美さん

DATA

住所: 広島県廿日市市吉和1585
TEL: 0829-77-2501
https://saiki-navi.jp/women/oka

■冠高原の大規模ほうれん草農家

冠高原にある岡農園のルーツは、戦後、開拓団として17戸で入植した、ご主人の祖父の代にさかのぼる。現在、四代目となる息子が農園を引き継いでいる。
農園では、大小合わせて約80棟のハウスでほうれん草を栽培し、春から秋まで主に広島市場へ出荷する。雨除けハウス3~4棟からスタートし、ご主人が少しずつ規模を拡大してきた。大規模施設栽培の先進例として、県内外からの視察が相次いだ時期があったという。

■若い農家や女性パワーでおもしろい農業を

昨年、農業委員になったことで、市内の農業者意見交換する機会が多くなった。そうした集まりでは、特に女性パワーの力強さを感じる。
廿日市管内で農業を始めたいという若い人は比較的多く、土地はあるが設備資金が不足していること、また地元の若い就農者が販路や設備投資に困っていることなど、多くの課題があることを知った。
それでも仲間と一緒に話をしていると、できそうなこと、やってみたいことがどんどん広がる。佐伯から吉和にかけては、朝市や産直市が3~4か所あり、軽トラ市などもやっていておもしろい。春のいちご、夏のトマト、秋の果物と、年間を通じて吉和・佐伯・廿日市の各地域に人を呼べる可能性がある。
販路も必要だが、「来てもらうこと」が必要だとみんなが言っている。

■農業体験や趣味の手芸を活かして

息子が引き継いだほうれん草栽培が軌道に乗ったら、新しいことにも、少しずつ取り組んでみたいと考えている。
例えば農業体験。残念ながら、ほうれん草の刈取りは早朝の作業の上、夏場はできないので向いていない。トマト、ナス、キュウリのもぎ取り体験ならできるはず、と思いを巡らす。
そうなれば、最初のかかし作り講習会で作った自慢の看板娘の出番も増えそうだ。かかしを活用して、体験農業と佐伯から吉和に点在する梨や栗、ぶどう園などのフルーツロードをつなげられるかも知れない。一番の趣味の編み物も、短時間で体験できるようにすれば、組み合わせられるかも知れない。
農業経営には、もちろん苦労も厳しさもあるが、仲間と一緒に、農業の楽しさやおもしろさを広げていきたいと、夢は広がる。


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