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佐伯商工会トピックス

亜斗里絵美容室

2014年4月3日佐伯商工会産業人材
小林さん

小林美穂さん

DATA

住所: 広島県廿日市市玖島4682-2
TEL: 0829-74-1518
https://saiki-navi.jp/women/atelier

■なじみ客に長く愛され続ける店

小林さんが玖島の地で「亜斗里絵美容室」を開業してから30年以上が経つ。店名の「アトリエ」には、お客さまのヘアースタイルをつくり上げる作業所、というイメージを込めた。店の最初のお客さまは、津田から自転車でやって来た2人の高校生。今でもよく覚えている。
昔からのなじみ客が多く、子どもをおぶって店に出ていた当時を知る人や、子どもの頃から通い続けているという人も。また、男性客が多いのも特徴で、セットをしないので床屋にはない仕上りになるためか、地域外から通ってくる人も少なくないという。店の宣伝をしたのは20周年の時の1回だけ。家族や親戚、知り合いなど、新しいお客さまはほとんど口コミで来店する。料理・子育て・老後・介護など、お客さまとの会話を通して教わったことも多く、「人との出会いが宝」だ。

■出会い、ふれあい、気軽に集える場

なじみ客が高齢になるなか、昨年、トイレ等を改修して店をリニューアルした。お客さまから送迎の希望があればできだけ対応し、自店専用のタクシーチケットサービスも始めた。
店の一角には、お茶を飲みながら雑談できるコーナーがある。「もっといろいろな品物を置いてみたら?」と言われ、買物の不便さを垣間見る。ちょっとした情報を興味のありそうなお客さまに伝えてあげることもあり、「掲示板の紙」のような役割も果たしている。
地域の店が少なくなり、だれでも気軽に立ち寄れる場所がなくなった。増えてきた“かかし”を一か所に集めて「かかしの里」のようにすれば、みんなが見に来て、ゆっくり話ができる場所ができるのではないかとイメージが膨らむ。

■次の世代へバトンを渡す役目

目標としているのは90歳を過ぎても現役だった美容師の「あぐりさん」。この仕事と地域の人に、生涯関わっていたいと語る。
もともと「店は自分の代で終えるもの」と考えていた。だが今は、人手があれば新しいサービスも提供できるのではないかと、店の将来にも思いを巡らす。最近、同世代の仲間と「地域が朽ちていくのをただ黙って見ているだけでなく、次の世代へバトンを渡すことが私たちの役目」と話すようになった。地域のなかでも、次の世代のためにチャンスを逃さず役目を果たしたいという思いは強い。


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