トピックス

佐伯商工会産業人材

産業人材

本会ではH25年度、廿日市市より『にぎわい創出事業補助金』の交付を受けて、佐伯・吉和地域の地元商工業の再生や新規ビジネスの創出による地域経済の活性化を図ることを目的に調査・研究に取り組んでまいりました。 その事業の一環で、今後の地域の賑わい創出にむけた方策、検討にあたり、地元事業者の現状や意向についてヒアリング調査を実施しました。 この度、12社のヒアリング調査を基に、調査へ協力頂いた経営者の方々より色々な提案等をいただいたものを『産業人材』コーナーで紹介いたします。

株式会社きなり

 2014年5月15日    佐伯商工会    産業人材
川本さん

川本義勝さん

DATA

住所: 広島県廿日市市津田840
TEL: 0829-40-1551
http://www.ekinari.com

■循環型農業を追及する「きなり村構想」

工業用地として造成されていた広大な土地を購入して整備したのが、桧木尾にある循環型農園「きなり村」だ。
地域の人にはあまり知られていないが、農園には西洋野菜・アーティチョーク(朝鮮アザミ)や季節の野菜を栽培する農地や農園施設、また生物資源を活用したエネルギーの研究を行う施設がある。敷地内には、小型太陽光発電、風力発電などの設備を備え、農業用水を活用した水力発電などの設備も計画し、エネルギーを含めて、すべて自社で賄う循環型農業を展開している。

■ここでしか食べられないメニューを考案

巨大なスクリーンと目印の「村長かかし」が印象的なカフェ「Cafe de kinari」は、時間をかけて、少しずつ形にしてきた。駐車場の整備を終えて、ようやく完成形となった。
有名レストランで活躍したシェフを招いて提供しているのが、「きなり鶏」の卵や鶏肉を使ったこだわりメニューだ。
「きなり鶏」は、有名なブランド鶏をかけ合せて開発した自社のオリジナルブランドの鶏。「きなり村」で飼育し、順調に数が増えている。今後、鶏肉の販売は考えているが、卵はこのカフェのみで使用する予定。きなり鶏の親子丼「Oyaco Don」やきなり鶏の肉やつみれが入った「きなりCO‘鍋」は、まさに「ここでしか食べられない」メニューだ。

■佐伯・吉和には最高の環境がある

佐伯・吉和は、水がおいしくて山がある。広島から1時間と近いことも魅力の一つ。美しい自然環境や優れた景観が豊富なヨーロッパに精通した人が、「最高の環境」だと認めるほどだという。
この環境を十分に活かすためには、佐伯・吉和は「ゆっくり過ごしてもらうところ」というコンセプトをはっきりと打ち出すべきだと考えている。例えば、土日は車の速度を落とすような取り組みもおもしろい。農業をしながら、ゆっくり人生を送る人を対象としたビジネスやサービスに可能性があると見込んでいる。
カフェが立地する峠は、廿日市の沿岸部から佐伯・吉和方面へと向かう途中。ちょうどデジタルの世界とアナログ世界の境となる場所だと考えることができる。地域をとらえる目線や発想を変えてみると、今まで気づかなかったことが見えてくる。


津保美堂製菓

 2014年5月8日    佐伯商工会    産業人材
高橋さん

高橋香波さん

DATA

住所: 広島県廿日市市津田2013-6
TEL: 0829-72-0340
http://saiki-navi.jp/women/tsubomi

■祖父の代から受け継ぐ顔の見える商売

店を構えた津田と最初に商売を始めた浅原の地名・保曽原から1文字ずつとって「津保美堂」と命名。昭和8年に、せんべい、あめ、菓子の製造・販売を始めた。
店には、昔ながらの手作りパンや自家製の菓子など、懐かしい味が所狭しと並ぶ。
しっとりとした生地に餡をはさんだどら焼き「佐伯だより」は、合併前の町の名前がついているお菓子。地元のお土産として買い求める人も多い。
高橋さんは、今日も変わらず両親と一緒に店先に立ち、なじみの顔や遠くからのお客さまに笑顔で対応する。店を大きく広げるのではなく、地元のよさを大事にしながら、これからも「顔の見える商売をしていたい」と店の将来を描く。

■人気の二重焼きと看板かかし

津保美堂といえば「二重焼き」。道具があったので、軽い気持ちで作ってみたのが始まりだという。30年前から販売を始めた商品で、特注の型で焼き上げるその大きさと、店で炊く独特の餡がこだわりだ。ドライブの立ち寄りスポットとして紹介されたテレビ番組の影響で、いつしか行列ができるようになった。
また、店先では、麦わら帽子に長靴の「ふたえ」さん「やいたろう」夫婦、「クリーム」ちゃん「あずき」ちゃん「しろう」君と、いずれも二重焼きにちなんだ名前の看板かかしがお客様を迎える。ほんわかとした津保美堂の雰囲気が伝わる。
「かかし」を通じて、地元の事業者やお客さまとのコミュニケーションが増えた。自分たちが始めた小さな取り組みが、少しずつ効果を生んでいるのを感じる。

■廿日市市の奥座敷へ人の流れを作りたい

これからは人の心を和ませる「かかし」で地域へ足を伸ばしてもらい、廿日市の奥座敷への人の流れを作り、地域の良さや良いところを知ってほしいと思う。
まずは、立ち寄りスポットやかかしの情報を伝えることから。仲間と一緒に、できることから始めるつもりだ。


株式会社ギケン

 2014年5月1日    佐伯商工会    産業人材
森田さん

森田茂隆さん

DATA

住所: 広島県廿日市市津田834-2
TEL: 0829-72-1144
http://www.gkn.co.jp

■おもてなしが根付いている地域・佐伯

広島市内にあった会社の移転先として選んだのが、佐伯地域のこの場所だった。当時、まだ幼かった子どもを連れて、よくキャンプに訪れていたという。緑に囲まれ、近くを流れるせせらぎの音が聞こえる環境で、最新技術を駆使したデザイン開発や試作開発を手掛けている。
驚いたのは、地域の人があいさつや掃除・ゴミ拾いなどを当たり前にやっていること。周囲の環境は、いつも清潔感があり、気持ちの良い状態が保たれている。
外から来る人にはもちろん、住んでいる人の間にも、おもてなしが根付いている地域という印象をもった。このおもてなし自体が、地域の「売り」になるのではないかと感じるという。

■地元企業としての「地域へのお役立ち」

会社では、使う人への思いやりに溢れたものづくりをめざして、「ギケンならでは」といえる製品の研究開発に取り組んでいる。
「おもいやり活動」と名付けた活動を通じて、手の不自由な方のための「ゆびペン」、カラフルな色づかいで持つ人の気持ちを明るくする杖、使う人の手の形に合わせたグリップがオーダーメイドできる杖などを開発してきた。
そんな会社だからこそ、ビジネスベースではない「地域へのお役立ち」も、大切な使命と考えている。地元の事業者が手掛けるけん玉制作に協力するなど、すでに連携して取り組んでいる案件もある。
自社の3Dプリンターを使ったかかしのフィギュアやキーホルダーの制作なら、材料代くらいで協力したいと考える。手作りのかかしにテクノロジーを少し取り入れて、例えば社長や店主の3Dかかしを作ってみるのも面白いのではないかとイメージも膨らむ。

■新たな分野で地域ぐるみの連携を

現在、医療や介護の現場で使われる商品を開発しているが、医療や福祉の現場を実際に訪れる機会はほとんどない。
今後、可能性を探りたいのが、実際のビジネスに結びつく連携だ。例えば、介護事業者との連携なら、商品開発や提案内容に活かすことができる。特に、自社の新分野で連携できる地元のパートナーを探したいという思いがある。


株式会社イシカワ

 2014年4月24日    佐伯商工会    産業人材
石川さん・石田さん

石川幸次郎さん・石田秀彦さん

DATA

住所: 佐伯工場
   広島県廿日市市峠245-37
TEL: 0829-40-0088
http://www.ishikawa-net.co.jp/company-info.html

■創業の地を離れて佐伯工業団地へ

創業は、昭和2年に広島市で始めた煎り豆製造にさかのぼる。戦時中は製造中止を余儀なくされたが、戦後間もなく事業を再開。昭和27年に会社を設立し、東雲と段原で工場を稼働した。
その後、工場周辺の宅地化や再開発事業の計画が進んだことから工場の移転を決め、佐伯工業団地へ進出したのが平成19年だ。進出当初は広島市内から佐伯まで従業員の送迎をしていたが、現在は地元高校から採用を行うなど、市内に住む従業員の方が多くなった。また、地元・友和小学校の工場見学にも毎年協力するなど、地域に根差した企業となりつつある。

■機能性食品の開発による高付加価値化

老舗豆菓子メーカーとして、消費者の嗜好の変化や売れ筋商品の変遷を見続けてきた。国内の製造業をとりまく環境が厳しさを増すなか、豆菓子に付加価値をつけた新商品として開発したのが、栄養機能食品「カルシウム黒豆」だ。
きっかけは、骨粗しょう症予防のために食事や運動で骨密度を改善しましょうという医師の話。カルシウムを摂取しやすい豆菓子ができないかと考えた。お客さまへ明確に説明できるように、広島大学との共同研究で実証実験をして効果を立証。PR強化のため教授同席のもとで記者発表を行ったところ、民放テレビ局の番組で採り上げてもらえた。当時の健康情報ブームにも乗って商品はヒットした。発売から6年目を迎え、売上は順調に伸びている。また、世界的な商品品評会・モンドセレクションへの申請を続け、2010年に健康製品部門の最高金賞を受賞した。

■地元と連携した商品開発で地域の活性化を

原材料の調達や食品輸入をめぐる環境変化を目の当たりにしてきただけに“国産”や“地元産”に対する気持ちは強い。「カルシウム黒豆」の原材料は、商品に適した大きさの大豆を安定供給できる県内農家を求め、JA広島中央との農商工連携に取り組んだ。これまでにも、地元・佐伯醤油の「かき醤油」を使った豆菓子を開発したり、吉和産わさびの調達を模索したりしたこともある。地元の果物や野菜の商品化など、地元と連携した商品開発もイメージできる。「一つのまちおこし、活性化として、地域と連携して何かできないか」という思いをもっている。


岡農園

 2014年4月17日    佐伯商工会    産業人材
岡さん

岡真由美さん

DATA

住所: 広島県廿日市市吉和1585
TEL: 0829-77-2501
http://saiki-navi.jp/women/oka

■冠高原の大規模ほうれん草農家

冠高原にある岡農園のルーツは、戦後、開拓団として17戸で入植した、ご主人の祖父の代にさかのぼる。現在、四代目となる息子が農園を引き継いでいる。
農園では、大小合わせて約80棟のハウスでほうれん草を栽培し、春から秋まで主に広島市場へ出荷する。雨除けハウス3~4棟からスタートし、ご主人が少しずつ規模を拡大してきた。大規模施設栽培の先進例として、県内外からの視察が相次いだ時期があったという。

■若い農家や女性パワーでおもしろい農業を

昨年、農業委員になったことで、市内の農業者意見交換する機会が多くなった。そうした集まりでは、特に女性パワーの力強さを感じる。
廿日市管内で農業を始めたいという若い人は比較的多く、土地はあるが設備資金が不足していること、また地元の若い就農者が販路や設備投資に困っていることなど、多くの課題があることを知った。
それでも仲間と一緒に話をしていると、できそうなこと、やってみたいことがどんどん広がる。佐伯から吉和にかけては、朝市や産直市が3~4か所あり、軽トラ市などもやっていておもしろい。春のいちご、夏のトマト、秋の果物と、年間を通じて吉和・佐伯・廿日市の各地域に人を呼べる可能性がある。
販路も必要だが、「来てもらうこと」が必要だとみんなが言っている。

■農業体験や趣味の手芸を活かして

息子が引き継いだほうれん草栽培が軌道に乗ったら、新しいことにも、少しずつ取り組んでみたいと考えている。
例えば農業体験。残念ながら、ほうれん草の刈取りは早朝の作業の上、夏場はできないので向いていない。トマト、ナス、キュウリのもぎ取り体験ならできるはず、と思いを巡らす。
そうなれば、最初のかかし作り講習会で作った自慢の看板娘の出番も増えそうだ。かかしを活用して、体験農業と佐伯から吉和に点在する梨や栗、ぶどう園などのフルーツロードをつなげられるかも知れない。一番の趣味の編み物も、短時間で体験できるようにすれば、組み合わせられるかも知れない。
農業経営には、もちろん苦労も厳しさもあるが、仲間と一緒に、農業の楽しさやおもしろさを広げていきたいと、夢は広がる。


矢口商店

 2014年4月10日    佐伯商工会    産業人材
矢口さん

矢口商店さん

DATA

住所: 広島県廿日市市玖島4382-3
TEL: 0829-74-0512

■地域をよくする幅広い活動を展開

矢口商店は、ガス事業を中心に食品等の小売、電器店とさまざまな顔をもつ。JA勤めをしていた父の代に貸本屋を始め、後に食品などを扱うようなったという。店の後継者である息子と2人でガス事業の24時間対応体制をとる一方、矢口さんは、地域をよくするさまざまな活動に日々奔走している。
その一つがボランティアグループ「大峰1050」。玖島地域のシンボル的な存在である大峰山の標高1050mにちなんだ名前だ。登山道や駐車場の整備に取り組み、協力メンバーが毎年、草刈りや清掃活動に汗を流す。また、年1回の「大峰まつり」では、登山者や地域住民と一緒になって、女性会が作る田舎寿司や趣向をこらした催し物を楽しむ。

■玖島の歴史と誇りを掘り起こす

また、最近は20人ほどのメンバーで「くじま歴史研究会」を立ち上げた。玖島地域の歴史や人物にまつわる資料を集めて整理し、リストや年表づくりに取り組んでいる。 玖島地域には郡役所が置かれ、電話も早くから開通したという。パチンコや映画・芝居・大衆演劇もあったといい、当時の繁栄やにぎわいの様子が伝わる。
研究会では、初めて実行委員会形式で開催した地域イベント「くじまに感謝祭」で、収集した資料や年表をお披露目した。懐かしい昔の写真や出来事、地元ゆかりの映画監督・枝正義郎や作家・太田洋子の展示に、たくさんの人が「くじま再発見」を実感する一日となった。

■もう一度にぎわいのある玖島に

気がかりなのは、空き家や空き店舗が目につくようになったこと。数年前に比べ、空き家の数は確実に増えているという。
コミュニティ協議会では、「空き家バンク制度」を始めた。時折、借り手からの問い合せがあるが、貸し手との条件の折り合いがつかないことも多いという。
それでも、単に住むというだけでなく、空き家に畑をつけるなど、玖島地域ならではの生活の魅力をアピールできるのではないかと考えている。すでにデイサービスの事業者やリフォーム・家具製作の職人などが、地域の空き家を活用して仕事を始めた例がある。「全国を相手に、“玖島の環境を選ぶ人”に情報発信する必要がある」と力を込める。


亜斗里絵美容室

 2014年4月3日    佐伯商工会    産業人材
小林さん

小林美穂さん

DATA

住所: 広島県廿日市市玖島4682-2
TEL: 0829-74-1518
http://saiki-navi.jp/women/atelier

■なじみ客に長く愛され続ける店

小林さんが玖島の地で「亜斗里絵美容室」を開業してから30年以上が経つ。店名の「アトリエ」には、お客さまのヘアースタイルをつくり上げる作業所、というイメージを込めた。店の最初のお客さまは、津田から自転車でやって来た2人の高校生。今でもよく覚えている。
昔からのなじみ客が多く、子どもをおぶって店に出ていた当時を知る人や、子どもの頃から通い続けているという人も。また、男性客が多いのも特徴で、セットをしないので床屋にはない仕上りになるためか、地域外から通ってくる人も少なくないという。店の宣伝をしたのは20周年の時の1回だけ。家族や親戚、知り合いなど、新しいお客さまはほとんど口コミで来店する。料理・子育て・老後・介護など、お客さまとの会話を通して教わったことも多く、「人との出会いが宝」だ。

■出会い、ふれあい、気軽に集える場

なじみ客が高齢になるなか、昨年、トイレ等を改修して店をリニューアルした。お客さまから送迎の希望があればできだけ対応し、自店専用のタクシーチケットサービスも始めた。
店の一角には、お茶を飲みながら雑談できるコーナーがある。「もっといろいろな品物を置いてみたら?」と言われ、買物の不便さを垣間見る。ちょっとした情報を興味のありそうなお客さまに伝えてあげることもあり、「掲示板の紙」のような役割も果たしている。
地域の店が少なくなり、だれでも気軽に立ち寄れる場所がなくなった。増えてきた“かかし”を一か所に集めて「かかしの里」のようにすれば、みんなが見に来て、ゆっくり話ができる場所ができるのではないかとイメージが膨らむ。

■次の世代へバトンを渡す役目

目標としているのは90歳を過ぎても現役だった美容師の「あぐりさん」。この仕事と地域の人に、生涯関わっていたいと語る。
もともと「店は自分の代で終えるもの」と考えていた。だが今は、人手があれば新しいサービスも提供できるのではないかと、店の将来にも思いを巡らす。最近、同世代の仲間と「地域が朽ちていくのをただ黙って見ているだけでなく、次の世代へバトンを渡すことが私たちの役目」と話すようになった。地域のなかでも、次の世代のためにチャンスを逃さず役目を果たしたいという思いは強い。


有限会社西川建設

 2014年3月27日    佐伯商工会    産業人材
西川さん

西川光義さん

DATA

住所: 廿日市市津田372-5
TEL: 0829-72-0411
http://saiki-navi.jp/women/nishikawa

■かかしづくりの始まり

等身大の手作りかかしは、現在、約200体にまで増えた。商工会女性部が中心となり、各地域できめ細かく講習会を重ねながら地域の人を巻き込んできた。
店舗・観光施設の看板かかしやイベントの応援隊として登場するかかしは、まずはその大きさで強烈なインパクトを与える。そして、よく見るとどこかユーモラスで個性ある姿に、自然と笑みがこぼれる。
「なんだか面白いね」と始めて、ここまで広がってきた取り組み。まず好きな人が集まって作り、ある程度の数ができたら、次のステップを考えよう、という方針で取り組んできた。

■作る人の愛情がこもった“かかし”

作り手の7割は女性。針と糸を使った細かい作業がある一方、針金を入れて強度をもたせるなど、力仕事も含まれている。
自身も既に30体のかかしを制作した。かかし一体を2日間かけて作るうちに、自然と愛着がわいてくる。また、かかしの顔は、なぜか作り手の顔に似てくるのだという。
かかし作りでは、テーマや着せる服を考えるのも楽しい。どのかかしにも作り手自身の思いや工夫が詰まっている。
かかし作りは、当初から3年間は続けることが必要と考えてきた。現在、2年目を迎えたところ。地域の中にかかしが増え、作る人が工夫し始めるので、面白いかかしが出来てくるのはこれから、と見込んでいる。

■かかしづくりの最終的な目的にむけて

めざしているのは、「かかしによる癒しとにぎわいのあるまちづくり」。最終的な目的にむけて、今はまだ準備中ととらえている。
かかしをまとめて鑑賞できる「かかしの里」づくりや、かかしを活用したイベントに可能性を感じている。
イベントは、あえて人の少ないところでやるのがよいと考える。のどかな風景のなかでこそ、かかしが活きる。古くなったかかしの手入れも大事だ。かかしの大会やコンテストをすれば、かかしづくりへの熱意も生まれて、盛り上がるのではないか。賞金付きで、かかし一体を地域や学校、チームで作るというのも面白い。小学校と一緒になって何かできないか。
次々と浮かぶアイデアをじっくりと検討しながら、かかしづくりの次の展開を見据える。


イーグル興業株式会社吉和サービスエリア上下線

 2014年3月20日    佐伯商工会    産業人材
乾さん

乾行秀さん

DATA

住所: 廿日市市吉和451-46
TEL: 0829-77-2540(上線)
http://www1a.biglobe.ne.jp/eagle-kogyo

■「ここにしかないもの」でお客をつかむ

イーグル興業は、中国自動車道の完成当初から沿線のサービスエリア運営を手掛けている。吉和SA(上下線)の運営は、8年目を迎える。
平日は萩、津和野、六日市方面のビジネスユースが多い。山陽道を回避し中国道を利用するトラックも駐車する。このほか、秋は観光客、ゴールデンウィーク・夏休みは帰省客、冬はスキー客など、季節によってお客さまの層が変化するのも特徴だ。
売店では、山口の外郎、もみじまんじゅうといった土産物の定番のほか、下りの売店には、わさび漬け各種、あわび茸商品各種と、地元商品の品ぞろえを充実させている。また、スタジオジブリ商品や革製品など、高速道路では珍しい商品を置き、独自性を出している。
サービスエリアでは、一般の店舗以上に、立ち寄ったお客さまを、いかにつかまえるかが重要になるという。店長としての経験から、「ここにしかない」と紹介できる地元商品を売るのが一番良いと確信している。

■徹底した吉和ならではのイメージづくり

どこにでもあるものでは、お客さまは立ち止まらない。スナックコーナーでも、地元の食材を使うことで「ここでしか食べられないもの」を工夫している。吉和わさび丼、吉和うどん、岩魚茶漬丼、わさびソフトなど、地元素材を打ち出したメニューが並ぶ。
お客さまの目をひく飾り付けや手作りPOPで、店づくりにも力を入れる。あわび茸、岩魚、わさびなど、吉和ならではのものを「山奥」や「田舎」といったイメージで表現する。山からとってきた蔓で作った巨大なリースや本物の稲穂など、自然素材も積極的に採り入れる。この冬には、早速手作りした等身大のかかしが、スキーウェアを着てお客さまを出迎えた。

■地域の紹介や情報発信の場として

スナックコーナーでは、地元の方を対象に年1回、小中学生は無料のバイキングを開催している。自動販売機前には、吉和の季節を紹介するコーナーも作っている。
サービスエリアには、地域外、特に遠方からのお客さまも多い。地元から要望があれば、地域の紹介や情報発信にもぜひ協力したいと考えている。地元との結びつきやつながりを深めることで、「ここにしかない」サービスエリアの魅力をさらに高めたいと意気込んでいる。


一般社団法人TKC GroupセカンドハウスYEAH YEAH YEAH

 2014年3月13日    佐伯商工会    産業人材
saiki_shoyu

平見怜子さん

DATA

住所: 廿日市市玖島4350-6
TEL: 0829-74-1118
http://saiki-navi.jp/women/yeah

■看護師からデイサービスを起業

どこか懐かしい縁側のある古民家に足を踏み入れると、落ち着いた内装に鮮やかな赤い椅子が映える。外見からは予想もつかないおしゃれな空間が広がる。
看護師として病院に勤めていた経験から、在宅での看護や介護のサービスの必要性を感じていた。当初は訪問看護を想定したが、訪問するのはわずかな時間。デイサービスの方が、介護する家族の負担をより減らすことができると考えた。
場所は、高齢化率や介護サービスの拠点を調べ、湯来と佐伯の中間地点の玖島に決めた。古民家マッチング事業を手掛けている知人の協力で、この古民家に出会った。事業所の開設に合せて立ち上げた会社の名前は、ここ玖島地域で和気あいあいと活動したいという意味を込めて「T(チーム)K(玖島)C(コミュニケーション)G(グループ)」とつけた。
 
 

■お年寄りの「第二の家」として

デイサービスの定員は10名。一人一人を大切にすることが信条で、生活リズムや過ごし方、食事の形態を把握しながら、その人に合った「通所介護計画」を作成する。
縁側にはかかしの「ゆきちゃん」。自宅から持ってきた服を着せたり、話しかけたりして楽しむ人がいる。野菜や花の種を持参する人、庭木の剪定を買って出る人もいる。事業所の名前は「セカンドハウスYEAH YEAH YEAH」。家の延長として、お年寄りの「第二の家」になってほしい、という願いを込めた。「やあやあ」という同じ音の繰り返しは、お年寄りも覚えやすいという。
 
 

■地域にひらかれた施設へ

「出かける予定があること」が大切。生活の中に外出の習慣があり、年を重ねてもそれを続けられることが重要だと思う。楽しみに来てくれる人たちのためにも、このデイサービスを継続的に運営していきたい。
 玖島地域には出かける場所が少なく、交通手段も限られる。特に、高齢者には外出のきっかけがないと感じる。その点、デイサービスには送迎があるので、車を運転しない人にも外出の機会を作ることができる。この場所をもっと外へ開放して、「ここに来れば近所の人の顔が見られる」というようにならないか。地域にひらかれた施設づくりを模索中だ。


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